足がつる原因になるといわれる疾患
足がつる原因は、多くのものが、電解質異常(ビタミン、ミネラルのバランスが狂う)か筋肉の過剰収縮によるものが多いと考えられますが、忘れてはならないのは場合によっては、重篤な病気が潜んでいる場合もあるということです。
血管病変 | 閉塞性動脈硬化症、下肢静脈瘤、血管炎 |
内分泌疾患 | 甲状腺機能低下症、副甲状腺機能低下症、過度のむくみ |
薬剤副作用 | 血圧の薬、高脂血症の薬、抗がん剤、喘息の薬、利尿剤、ホルモン剤 |
神経疾患 | 筋萎縮症、筋ジストロフィー、脳梗塞 |
足がつる頻度が多く、改善が見られないなら病院へ
上記の症状が強く出ている場合、基本的に既に病院にかかっている人だと思います。
筆者の経験上、病院にかかるべきなのにかかっていないケースは血管病変のものが圧倒的に多いです。
閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)の前段階として多い症状は、間欠性跛行(かんけつせいはこう)といって症状として、歩いているとふくらはぎが痛くなり、止まって休んでいるとまた歩けるようになるというもの。
休むと良くなるので見逃しがちですが、動脈硬化が進んでいる可能性があります。血圧脈波検査装置(当時はABIフォルムと呼んでいた)という無侵襲(痛くない)で検査可能です。(筆者は昔この装置を病院に販売していました。。。懐かしい。)
足の先の色がおかしかったり(紫っぽい)、糖尿病を持っている人は特に気を付けてください。
下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)も多い疾患です。ふくらはぎから太ももにかけて血管が浮き出ています。医学的にグレード分けされていますが、血管がモコっとミミズみたいに膨れていたらともかく一度専門医に見てもらうのがいいと思います。
電解質異常といっても病的なものは
・高カリウム血症
・低カリウム血症
・ナトリウム血症
・低ナトリウム血症
・高カルウシム血症
・低カルシウム血症
と呼ばれ医学的な処置が必要なケースもあります。